自分をコントロールする「自己管理能力」。この能力は、在宅ワークで働く際、特に重要です。会社で働くと周囲の目があるので強制力がありますが、自宅や個人で働くとなればどうしても気が緩むことでしょう。自己管理といっても、対象となるものは、いくつか種類があると思います。たとえば、時間、健康、お金、そして感情やモチベーションなどです。
時間管理は、仕事の締切や納期、アポイントメントに関わることです。時間の約束を守ることは信頼につながります。健康も忘れてはならない自己管理の一つです。食事や運動不足に気をつけることで病気になりにくく、安定的に仕事をこなすことができスムーズに計画を進められるでしょう。フリーランスになれば、どれだけ収入の見込みがあり、支出があるのか把握してやりくりしていく必要があるので、お金の管理も重要なことだと考えられるでしょう。最後は、感情やモチベーションです。人間誰しもモチベーションが高い時とそうでない時があるでしょうし、感情に波があるものです。自分に振り回されず制御できると安定して仕事を進めることができます。
まずは無意識的、意識的かに関わらず、自己管理が重要であると理解しているはずです。
その上で、無理がない計画や目標を立て実行できる人を、自己管理が上手な人だといえるでしょう。理想と現実のバランスを考えて、ゆとりをもったスケジュールにしておけば、急な予定が入ったときでも計画を実行しやすいです。他にも時間を意識して行動する、雰囲気や情に流されず誘いを断ることができる、睡眠時間や休憩時間をしっかりと確保する、食事や運動などの体調管理に気を配る、といったことが挙げられるかと思います。自己管理が上手くできるようになることで、仕事や目標をスムーズに進めることができ、パフォーマンスを一定に保つことができるでしょう。
世の中、自制心が強い人ばかりではありません。誘惑に負けやすいと自覚がある人にこそ、「仕組みづくり」を行ってほしいと思います。仕事部屋を確保することができれば良いですが、難しい場合は、生活する空間と仕事する空間を分けることが効果的かもしれません。まずは視界から誘惑物を取り除きましょう。ベッドやソファ、テレビの位置を遠ざけることで仕事に集中しやすくなります。
他にも規則正しい生活を心掛け、起床時間や食事の時間、仕事を開始する時間を決めることも有効です。仕事の前にコーヒーを飲むなどのルーティンを取り入れて気持ちを切り替えることもおすすめです。日々の習慣の力は侮れません。
また予定を立てるときは、リスト化して細分化し継続できそうな目標を立てましょう。行動は記録しておき、振り返るようにするのも良いでしょう。記録をもとに自分の弱みや強みを理解して対策すると、より物事を進めやすい解決策やアイデアが浮かぶきっかけになると思います。その時の気分で行動しがちな人は、何か決断をするときに一度考える癖をつけるようにすると失敗を防げることもあるでしょう。まずは気づいて意識することが改善の第一歩です。